バナー

京都⇔近江八幡
走行距離:95km
走行時間:5時間40分

平成15年6月3日(火曜日)晴

 京都駅には予定より20分ほど遅れて午前5時30分頃到着。京都駅前広場では一人ワァ〜ワァ〜とわめいている中年女性のほかは、まだ人影も少ない静かな京都駅前広場で、輪行袋から自転車を取り出し講習会の手順を思い起こしながらの組立作業に入る。他のメンバーは手際よく次々と組み立てているのに、<かいさん>は後輪が中々入らず、(あせ)る!よく見るとどうも軸受けが大きくずれているらしい。

片足で踏ん張って広げてみたり押さえてみたりの悪戦苦闘(^_-)-☆仲間の手を借りて叩き込み、どうにか収めることが出来た。この先パンクでもしたらどうしよう (-_-;)


 そうこうしているうちに、オール黒で身を包んで
颯爽(さっそう)と加藤さんのお迎えだ。<かいさん>は昨夜あんなにお世話になったことをも忘れてしまったのか挨拶もそこそこに。済みません!

ギアやブレーキの調子を確認し、誰もが考え付く駅前での記念撮影を済ませ、加藤さんのご好意により、一先ず事務所へ輪行袋など当面不要のものを預けることとした。

 
午前7時。さぁー、これからが本当の琵琶湖一周サイクリングの始まりだ。加藤さんのリードで
(あと)を追いかけていく。早朝と言うこともあり車両等の通行も少なく、まずまずのスタート。加藤さんは我々が復路の時に迷わないようポイントを丁寧に、しかも清水寺への無料でいけるルートまで案内しての走行。先ずは「将軍塚」。ここでメンバー達の足を試される事に!(^^)!  今日のルートで1、2の激坂。熊本・阿蘇で鍛えてきたメンバー達難なくクリアし見事合格\(^o^)/ここ「将軍塚」は京都市街を一望できる格好の場所だ。が早朝で平日と言うこともあって誰も()らず、お犬さんが2匹迎えてくれた。ここを離れる際に将軍様の名前をお犬さんに聞くのを忘れたぁ〜!


次は京都市民の命の水「琵琶湖疏水(そすい)」の散策道へ。ここが早朝と言うこともあり、とてもステキな気分にしてくれた場所だ。100年以上も前によくぞこんな立派な水道を造ったものだ。明治の先人達の偉業に改めて敬服する。再び国道1号線へ。ローディーが一人、足早に通り過ぎていく。次の目的地は三井寺へ、そして朝食へあり付けるぞ! ここで思い違いが。ある御仁(♀)はここ三井寺で朝食が食べられると思い込んだらしい。実は三井寺を見学した後、どこかの食堂へ(はい)()むのが計画でした。アレェ〜(*^_^*)急に力が抜けたワ ! お寺で朝食が出るわけ無いでしょ!(^^)! 気を取り直して三井寺の晩鐘(料金の関係で鐘の音は聞かずじまい)を(あと)にし、いよいよ朝食だぁ〜!ここで加藤さんが、「ちょっと時間的に食事は短時間で済ませましょ!」


 そう言えば午前10時近くになっている。そろそろ石山駅に大内さんを迎えにも行かなければならないのだ。おなかをすかした面々もそそくさと朝食を済ませ、予定のルートをショートカットし、一目散にJR石山駅へ。丁度その時、午前10時11分着の列車が到着し、駅の階段を大勢の人々の中、大きな輪行袋を肩にかけ元気な姿で大内さんが降りてきている。劇的な演出ではないか。「大内さんお疲れさま」。


 いよいよ全員(そろ)()みで琵琶湖を左に見ながら、湖周道路(さざなみ街道)を近江八幡へ向けてのサイクリングだ。サイクリング道路も併設され広く比較的走りやすい。が先輩達の話ではパンクしやすい道路らしい。大内さんは車道派らしく、どんどん車道を走っていく。「大内さ〜ん、車道は危ないですよ〜」とリーダーの田上さんが注意を(うなが)すも(かま)わずドンドンと。(たま)らず、田上さん大声でサイクリング道路側を走るよう注意する。このあたりで田上さんの前輪がパンク。原因は古傷の修理(あと)から空気が漏れた模様で道路の仕業(しわざ)ではないようだ。などなど多彩な出来事を楽しみながら北へ北へと漕ぎ進む。ここで、後方を付けていた<かいさん>は、道路も広いし走行中の画像も欲しいなと、カメラ片手にスピードを上げ前へ出ようとした途端、縁石に触れあえなく<ダウン>植込みの中へ「ガシャ〜ン!」フロントバックにスピードメーター、それに頭半分は車道側へ飛び出し、デジカメのレンズを出したままの状態だったため、レンズは横を向く始末。万事休す!!これで記録も出来なくなった。と諦め顔。それよりも、肩に擦過傷を負った程度で大事に至らず、皆さんにも迷惑を掛けずに済んだと内心ほっとした。後日判ったのだが、ヘルメットの側面が「アッ(へこ)んでいる!このヘルメットのお陰で命拾いしたんだ。あ〜ぁよかった!有難うヘルメットよ!決して君を離さないぞ!これからは安全第一で!」と自戒した次第です。


 安土城跡では、ここが私有地であることに驚き、急な階段が続くのを登りながら、この階段を藤吉郎など歴史上の人物たちが「いざ鎌倉!」の時、駆け上って行ったのだろうかと想像しながらの見学。その後、昼食を交えて城下町近江八幡の町並みを自転車と徒歩でゆっくりと見て回った。ここは近江商人の町としても有名で、豪商達の蔵屋敷や運河が昔を忍ばせてくれる。町並みもよく整備され落ち着いた町の印象を与えてくれた。

夕刻、近江八幡ユースホステルに到着。ここでお世話になった加藤さんと加藤さんを迎に車で来られた奥様との懇親会。のどの渇きを癒し、加藤ご夫妻とは7日の再会を交わして別れた。

 宿で動かなくなっていたデジカメを弄繰(いじく)(まわ)していたら突然、液晶画面に画像が映し出されているではないか。「ウォ〜動いた!元に戻ったぞ〜!」\(^o^)/…だが、レンズは出たまま引っ込まない!まっ、()いか写せれば。明日からまた写せるぞ!