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マキノ町海津⇔京都
走行距離:101.5km
走行時間:5時間45分

平成15年6月5日(木曜日)晴

 

 

ユースホステル2泊目がここ海津天神社ユースインであったが、前泊同様平日と言うこともあって我々のグループだけの利用であった。大内さんが以前利用した時とは代が変わり子供さんが経営しているとのこと。若奥さんも綺麗な方で夕食のご馳走もあり食後のコーヒーも無料で提供されていた。


今日の行程は琵琶湖一周最終日となり、じっくりと琵琶湖を感じながらのサイクリングを楽しむことになるが、ルートは国道を利用する区間も多く、のんびりとは行かないようだ。しかし雄琴とはどんな所だロー(~o~)。興味シンシン(#^.^#)やはりこのルートも学ぶべきところは多そうだ。

 
風車街道を南下し、まずは道の駅新旭風車村。平日早朝と言うことか殆どお客は見当たらず風車が1基我々を迎えてくれた。記念写真を撮って早々にここを
出立(しゅったつ)(しばら)く南下していくと琵琶湖の湖上に鳥居が浮かんでいるのに出くわす。ここが(しら)(ひげ)神社だ。


国道161号線沿いの狭く交通量も多い所なので、安全な場所に自転車を止めて本殿側にある鳥居をバックに記念撮影。狭いので一人ずつの撮影となる。「次、田上さん!ハイポーズ!バシャッ!」とそのとき大型コンクリートミキサー車が!すっぽり納まりました。「ハイ取り直し」しかし、この場面、田上さんイメージにぴったしの出来栄えでした\(^o^)/


次は琵琶湖大橋だ。全長1400m、もっとも高い所が湖面から26m。如何にも琵琶湖にふさわしい堂々とした橋です。ここを走ってみたい衝動をいち早く行動に移したのが吉丸さん。あっという間に橋の方へ消えていった。その後を追いかけるように3人が付いていく。往復2.8kmは結構走り甲斐(がい)があった。

この橋の一番高い所には2〜3年前に飛び込み自殺があったらしく、花束が供えてあった。そこにいた老婆?に記念撮影をお願いした。この老婆、カメラにはうるさいらしく、そこは逆光で駄目、もっと左へ!など注文をつけて撮ってくれた。腕は勿論私より上であった。


道の駅「びわ湖大橋米プラザ」で休憩。民話「ねずみの嫁入り」を聞きながら昼食後、近江八景「堅田の落雁(らくがん)」で知られる(うき)御堂(みどう)へ。このお堂には重要文化財「聖観音坐像」が安置されているそうで、入るのには300円が必要。小柴さんと<かいさん>だけがお金を払い入場した。今日の入場者は二人だけか、と言うくらいに閑散(かんさん)としていた。番座(ばんざ)にいるおばさんは「残り三人が入ってくれれば(なん)とか。あ〜ぁ!今日は日当分も出ない!」と言ったとか言わないとか。(うら)めしい顔で私共二人を中に入れてくれた。


 さぁ〜!いよいよ次は雄琴か。一段とペダルの漕ぎが軽快になる\(^o^)/雄琴温泉前を通りかかるとチラホラと熊本中央街でも見かける風景のお兄さん達が、椅子に座ったり、立ったりして我々を迎えているように見え、思わずハンドルを左へ向けそうになるが、ここは女性ローディーもいるのだ。グっーとハンドルを我慢してやっとの思いで通り過ぎた。「お前、一体何を思い違いしているんだ! ここ雄琴温泉は最澄(さいちょう)と言う立派なお坊さんに発見されたと伝えられている由緒ある温泉地だぞ!バカモンが!いい年こいで恥を知れ恥を!」「ハイ、ゴメンナサイ…(−;)! ここは人様に聞いたことがある程度で決して()ったことも(はい)ったこともありませんのです。ハイ!」


 次ぎの坂本城址の明智光秀像に
深々(ふかぶか)煩悩(ぼんのう)で一杯の(こうべ)()れ、懺悔(ざんげ)の気持ちを捧げつつ琵琶湖に別れを告げた。

いよいよ国道一号線を京都へ! 相変わらず大内さんは車道派で我々歩道派のガッタンごっとんを尻目にスイスイと飛ばして行く。<かいさん>は歩道に乗り上げている車両に肩が触れ、転倒しそうになり、またか! とヒヤッとした場面もあり、やっぱり車道を、と言う誘惑(ゆうわく)()(ばら)いながら我慢(がまん)の走行だ。途中、サイクリング第一日目に我々を感動させた琵琶湖疏水(そすい)散策道を大内さんにも()()体感(たいかん)してもらおうと「大内さん、道路は舗装ではないがサイクリングには支障は無いから」と(さそ)()しに成功。急坂(きゅうざか)を歩きにくい靴で音を立てながら()(のぼ)り、やっとの思いでのあの感動の疏水(そすい)散策(さんさく)(どう)へ。「どうです! 大内さん! 素晴らしいところでしょう!」「……? この道路を行くんかい! よう行くわ!」「それでもこの疏水(そすい)素晴(すば)らしいでしょ!」「…こんな道よう行くワ!細いタイヤなどすぐパンクするでぇ〜!」などなど会話を楽しみながら無事通過することが出来た。大内さん、どうやら心配したパンクも無かったようで。


 市街地に入り、加藤さんに懇切丁寧に教えていただいた帰り道の目印を
辿り(たどり)ながら右、いや左と言いながら行くがポイントの土塀が中々見当たらない。どうも道を間違えたらしい。が、何とか目標地点までには行き着くことが出来た。

今日の宿は東山ユースホステル。ご苦労様でした! 

東山YHに着き、岡山から来た中学生の修学旅行生、外国からの数グループなど初めて他のグループとの大勢のお客さんと一緒の投宿となった。ここで、困ったことが発生した。女性ローディーの小柴さんの部屋が外国人女性4名と同部屋なのだ。その女性達はイングランド、カナダ、ニュージランドなどからの若い金髪美女達である。「4人組みはおしゃべりで、ペチャクチャと外国語で喋り捲り(しゃべりまくり)、何を言っているかも分からず、やかましく、到底眠ることすら出来ない」と小柴さんは(たま)らず、我々男組みの部屋へ救いを求めてきたのだ。ここで唯一(ゆいいつ)、英語を理解し度胸(どきょう)七分(しちぶ)の英会話が出来る大内さんの出番がやってきた。大内さんは小柴さんと一緒に部屋へ行き、ドアをノックして開けると、英語で「キャァ〜ッ! エッチ〜!」と悲鳴があがった。何と! 金髪美女達は着替えの最中で、胸からポロリ!「ヤッタ〜!」\(^o^)/


 大内さんは元海軍軍人だけあって、そんなハシタナイ言葉は発することなく「Oh! エキスキューズミー!」と静かにドアを閉め、ヒンシュクを買うことも無く立派な日本男児の紳士振りを発揮された。「あ〜〜もったいない!」とアチコチから大きなため息が漏れた。

そして、英語で「私は大内です。彼女(小柴さん)は連日のサイクリングでとても疲れており、ゆっくり休みたいと言うことでアナザ・ルームをチャージできたので部屋を替わります。皆さんごゆっくりとお楽しみください」「Oh!Mr.Ohuuchi Wonderful! We understand.Thank you!」←これ合ってますかね〜? 大内さ〜ん!(^^)!

と言うことで小柴さんは別の部屋へ。


我々男部屋では、車座で酒を酌み交わしながら、自転車の車道走行について激論を交わし、車を運転する立場、自転車を漕ぐ立場からどうあるべきかを道路交通法を
紐解(ひもと)きながら深夜に及ぶ熱心な勉強会を実施した。ボトルも空となり相当に酔っ払ったところで、本日の結論として、道路を利用する人は、相手の気持ちを汲み取り、譲り合いの精神と有難うの感謝の気持ちで安全第一に、そして、(すべ)ては自己責任で行動しよう! に落ち着いた。

今宵は()い夢が見られますように!お休み!